アベプラ反応まとめ : 【いじめ被害】佐々木俊尚『いっそのこと学校のクラスをやめちゃうというような、閉鎖空間を壊す構造的な改革が必要なのかもしれない』【ハヤカワ五味】【佐々木俊尚】

結論

自分がいじめられた場合、その組織が全宇宙かのように錯覚してしまいがちだが、その閉鎖空間を壊して風穴を開けることが第一歩

子供がいじめられている場合、証拠を録音して裁判で戦う
学校にボイスレコーダーを常備して、いつでも録音できるという状態を作り出しておくのはアリ
そもそも学校のクラスを無くすような大胆な構造改革も必要かもしれない

内容

佐藤和威さんは、同級生からエアガンで撃たれるなどの継続的ないじめを受けた。いじめが原因でＰＴＳＤを発症、加害者とその保護者、学校を所管する鳥栖市に対して民事訴訟を起こした。

一審、二審では加害者へ賠償を命じる判決は出るものの、加害者の保護者と、鳥栖市への責任は認められなかった。

一連の裁判の原告であり、いじめ被害者の当事者である、佐藤和威さんは、次のように語る。
「正直驚きましたし、凄く落胆しました。世の中というものを信じていいのかというものが自分の中で揺らいでいます。ただ、何があったのかというのは、僕だったり家族の言ったことは認められて、加害者と学校が嘘をついているということは認められたので、その点については良かったと思う。」

佐々木俊尚：
前から思っているんですが、いじめって大学にはないじゃないですか。なぜかっていうとクラスがないから。結局どんな場所でも、会社だろうが学校だろうが集団があるといじめが起きる。結局それを救うには、風穴を開けて閉鎖空間を壊すしかない。
知り合いに中学生の時にすごいいじめられていた女性がいて、彼女がそこからどうやって脱却したかというと、隣町にいじめ対策のNPOがあるということをインターネットで知って、ひとりで会いに行って、初めて自分が全宇宙だと思っていた教室の中だけじゃない、普通に物を考えているている人が居るんだということを気付き、救いになったことでいじめから脱却で来たという話を聞いた。いっそのこと学校のクラスをやめちゃうというような、閉鎖空間を壊す構造的な改革が必要なのかもしれない。

ハヤカワ五味：
私も小２～４までクラスの担任とクラスの幼馴染の親からいじめを受けていて、一人だけ説教で立たされて、外に出されたりなどされて、など滅茶苦茶だったんですが、先生が主犯の場合、報告されないし、ほかのクラスの先生もまさか先生がいじめるはずがないと相手にしてもらえず、親も幼馴染の親からいじめを受けていて一杯いっぱいだった。じゃあどこに行けばいいのって状況だった。
ただ、今考えれば、自分が親だったらボイスレコーダー持たせて、ゴリゴリ民事に持ち込んだほうが良いと思います。ただ、そのあたりは当時はわからないし、自分がどうやって証明しなければならないかもわからないし、誰に言っても信じてもらえない状況になり、諦めて喋る事もやめてしまう。もう少し入口のタイミングでどのように証拠を残すかっていうのは伝えておいて欲しかったと思いますね。

小藪：
先生がクラスのみんなの前で、職員室来たらボイスレコーダー貸してあげるからねって言った方が、皆も取られるんだって抑止力につながるかもしれないですね。